巻きすの裏表、意識したことはありますか？太巻きや伊達巻を作るとき、「なんとなく表で巻いていた」「そもそも裏表があるなんて知らなかった」という方も多いのではないでしょうか。
しかし、この巻きすの裏表の使い分けには、見た目の仕上がりや巻きやすさに大きな差が出ます。この記事では、巻きすの基本から、料理に応じた裏表の活用法までを徹底解説。
さらに、ダイソーなどの手軽に手に入る巻きすの紹介や、巻きすを使った定番料理（太巻き・細巻き・伊達巻）の作り方、代用品やおもてなしアレンジまで幅広くカバーします。巻きすの使いこなし方を学ぶことで、家庭料理がグッとプロの味に近づきますよ。
巻きす裏表の使い方を知ろう
巻きすとは？基本知識と選び方
巻きすとは、竹やプラスチックの細い棒を糸で編み込んだ調理道具で、主に巻き寿司や伊達巻などを作る際に使われます。竹製の巻きすには、細巻き用と太巻き用があり、棒の太さや密度が異なります。
太巻き用は太めでしっかりした構造、細巻き用は細く柔らかめで、繊細な巻きが可能です。プラスチック製は耐久性や衛生面に優れており、洗いやすさも魅力です。
選ぶ際は、用途や扱いやすさに応じて、柔らかくて巻きやすいものを選ぶのがコツです。また、初心者にはラップと併用しやすい柔軟性の高いタイプを選ぶと失敗が少なく、きれいに仕上げられます。
巻きすの裏表の役割と重要性
巻きすの「表」は竹の滑らかな面、「裏」は節があるザラザラした面です。一般的に、食材に直接触れる面には滑らかな「表」を使うと見た目が綺麗に仕上がり、くっつきにくく巻きやすくなります。
この滑らかさは、巻いた食材をほどく際にも形崩れを防ぐ効果があり、特に酢飯との相性が良好です。一方、伊達巻のように模様をつけたい場合は「裏」を表にして巻くことで、竹の節目が卵焼きの表面に美しい凹凸模様として現れ、見た目にも華やかになります。
また、巻き終えたあとも模様がしっかりと残るため、特別な日の料理にも適しています。料理の種類によって使い分けることで、見た目と味わいの両面でより満足度の高い一皿が完成します。
ダイソーの巻きす！品質と価格を比較
100円ショップでも手に入る巻きすはコスパ抜群。ダイソーでは竹製やプラスチック製のものがラインナップされており、竹製はナチュラルな風合いが魅力、プラスチック製は洗いやすく衛生的です。
価格帯も110円（税込）と手ごろで、初心者には最適です。竹製の巻きすは特に自然素材ならではの風合いがあり、料理に和の雰囲気をプラスしてくれます。一方、プラスチック製は水分や臭いを吸収しにくいため、魚や卵などの匂い移りが気になる食材にも安心して使えます。
耐久性も高く、繰り返し使っても傷みにくいのが特徴です。使用頻度や手入れのしやすさを考慮して、自分に合った巻きすを選ぶことが大切です。
太巻きと細巻きの巻き方
太巻きの基本的な作り方
太巻きは、酢飯と具材をたっぷり使い、見た目もボリューミーな巻き寿司。巻きすの表面にラップを敷き、その上に海苔、酢飯、具材を重ねてしっかりと巻き込みます。
具材は彩りや食感を意識して、きゅうりやたまご焼き、かんぴょう、でんぶなどをバランスよく配置するのがポイントです。巻きすを使う際には、竹の表面が食材に触れるようにセットし、くっつきにくく、綺麗な断面が仕上がります。
また、巻く際のコツとして、ラップの張りを少し強めにすると、具材がズレにくく形も安定します。巻いたあとはしばらく置いてなじませると、切るときに崩れにくく、美しい断面になります。
細巻きに最適な巻きすの選び方
細巻きはシンプルで繊細な印象を与えるため、巻きすのサイズ感や巻きやすさが重要です。細巻き用には細めの竹で編まれた巻きすが適しており、海苔一枚の半分で作ることが多いため、小ぶりで柔らかいものが使いやすいです。
また、巻くときの力加減や安定感も重要な要素です。竹の編み目が均一で滑らかであるか、糸の間隔が適切で巻いたときにずれにくいかを確認することも、選ぶ際のポイントとなります。
初心者の場合は、やや柔らかめで手に馴染みやすいタイプを選ぶと、失敗しにくく安心です。
巻きすを使った伊達巻の作り方
伊達巻は、卵焼きを甘く味付けし、焼いたあとに巻きすで巻いて冷ますことで、特有の渦巻き模様を作ります。このときは巻きすの「裏」を外側にして模様をつけるのがポイント。
巻いた後はゴムや輪ゴムで固定し、しっかりと冷ますことで形が安定します。また、焼き上がった卵焼きは熱いうちに巻くと、柔らかく形が整えやすくなります。巻くときは手前からしっかり巻き始め、空気が入らないように丁寧に押さえながら巻き込むのがコツです。
冷ます時間は30分〜1時間を目安にすると、しっかりと形が定着します。切ったときにきれいな渦巻き模様が出るよう、巻き終わりを下にして置くこともポイントです。
海苔と卵焼きの使い方
海苔の裏表を使い分けるコツ
海苔にも裏表があります。ツヤがある面が「表」、ザラザラした面が「裏」です。通常はツヤのある「表」を外側にして巻くと、見た目が美しくなります。
酢飯は海苔の「裏」側にのせると、なじみが良く、巻きやすくなります。この表裏の使い分けは、仕上がりの美しさや口当たりにも影響します。とくに巻き寿司の場合、外側にくる「表」のツヤが、完成時の高級感やプロらしさを演出するため、意識的に選びたいところです。
逆に、裏側を外にしてしまうと、表面が少し荒く見えるため、見た目の印象がやや劣ることもあります。海苔を選ぶ段階で、裏表がはっきりしたものを使うのも、仕上がりを左右するポイントのひとつです。
卵焼きの巻き方：プロの秘訣
卵焼きを巻くときも巻きすは活躍します。焼き上がった卵焼きを巻きすで巻くことで形を整え、冷めるまで固定することで均一な厚みになります。きれいな断面に仕上げるには、巻きすの「表」面で巻き、なめらかな形を作るのがコツです。
さらに、巻いたあとに軽く押さえながら冷ますことで、しっかりと形が定着し、見た目にも美しい仕上がりが期待できます。料理に応じて巻きすを選び、丁寧な巻きで仕上がりを格上げしましょう。
手巻き寿司の楽しみ方
手巻き寿司の具材選び
手巻き寿司は自由度が高く、好きな具材を選べるのが魅力です。マグロ、サーモン、ツナマヨ、カニカマ、きゅうり、大葉など彩りや食感に変化を持たせると、見た目も楽しくなります。
さらに、アボカドやクリームチーズ、たくあん、焼き肉や卵黄の醤油漬けなど、和洋折衷の具材を取り入れることで、オリジナリティのある手巻き寿司が楽しめます。子ども向けにはウインナーやチーズ、大人向けにはネギトロや明太子など、好みに合わせてアレンジ可能です。
手巻き寿司は準備する段階からみんなで参加できるので、家族や友人と一緒に、バイキング感覚で楽しめます。パーティーやイベント時のメニューとしても人気で、手軽さと華やかさの両方を兼ね備えています。
手巻き寿司に合う巻きすの裏表
実際に巻く作業は少ないものの、手巻き寿司の際に具材をくるむための型として巻きすを使うことがあります。その場合は、表面（ツルツル）を内側にして巻きやすさを優先しましょう。
模様を付ける必要がないため、表使いが基本です。特に子どもと一緒に作る場合などは、ラップと併用して手を汚さずに成形することもできるため、衛生面でも安心です。
また、具材がこぼれないように軽く成形したり、海苔がしっかり巻けるよう補助したりと、巻きすの役割は意外と多岐にわたります。
巻きすの便利な代用法
家庭でできる簡易の巻きす作り
巻きすが手元にないときは、ラップを何重にも重ねて巻きやすくし、代用品として使うことが可能です。力加減を調整しながら巻けば、太巻きや伊達巻もきれいに仕上がります。
さらに、ラップの代わりに清潔な布巾を併用すると、巻きすらしい柔軟性と適度な張りが加わり、より安定した形を作ることができます。
布巾の上にラップを敷いて使えば、布に直接食材が触れず衛生的です。身近な素材を工夫して組み合わせれば、巻きすがなくても立派な代用が可能になります。
プラスチックアイテムを活用した代用法
100円ショップのランチョンマットや柔軟な下敷きも代用可能。特に、滑りにくい素材を選べば巻くときの安定感も得られます。洗いやすく、衛生的に繰り返し使えるのも魅力です。
ランチョンマットはサイズや柄も豊富で、使いやすい大きさにカットして使うこともできます。滑り止め付きのシリコンマットなども使い勝手が良く、巻く際のズレを防ぎます。用途に応じて形や素材を工夫すれば、巻きすがなくても十分に対応可能です。
巻きすの飾り付けアイデア
おもてなしに最適な飾り付け方法
巻きすは料理を巻くだけでなく、盛り付けにも活用できます。例えば、巻きすの上に寿司を並べれば和の演出が高まり、ちょっとしたパーティーやおもてなしにも最適です。
さらに、小鉢や箸置きを一緒に並べることで、空間にリズムが生まれ、視覚的にも食欲を引き立てます。巻きすをテーブルランナーのように中央に敷くことで、自然素材ならではの温かみを活かしたナチュラルなテーブルコーディネートが完成します。
和食だけでなく、アジアンテイストの料理とも相性がよく、活用の幅が広がります。
季節に合わせた飾り付けのコツ
春は桜の花びら型に抜いた食材、夏は涼しげなガラス器と組み合わせて季節感を演出しましょう。秋には紅葉の葉を添えたり、栗やきのこを使った料理で深まりを表現し、冬は南天の葉や白を基調とした器で清潔感と温かみを演出するのがおすすめです。
巻きす自体を敷物として利用することで、テーブル全体のトーンも整います。さらに、巻きすの色や素材を季節に合わせて選ぶことで、より一体感のある演出が可能になります。
巻きすを使いこなすためのヒント
巻きす使用後のケア方法
使用後の巻きすは、食材のカスが残りやすいので、すぐにぬるま湯で洗い、乾いた布で水分を拭き取ることが大切です。洗剤を使う際は、香りや成分が強すぎない中性洗剤を選びましょう。
たわしや硬いスポンジを避け、柔らかいスポンジで優しくこすることで、竹の繊維を傷めずにきれいに保てます。自然乾燥ではなく陰干しすることで、カビ防止にもなります。
また、乾かす際には通気性の良いネットなどにかけておくと、より効率的に乾燥できます。定期的に日光に当てて除湿・殺菌するのも効果的です。
保存方法と寿命を延ばすコツ
乾いた後は、風通しの良い場所に吊るして保管しましょう。湿気が多いとカビや変形の原因になるため、密閉袋などは避けたほうが無難です。
新聞紙に包んで保管することで、湿気を吸収しやすくなり、通気性も確保できます。使用頻度によっても変わりますが、数ヶ月を目安に交換すると衛生的です。
また、使用後に異臭や黒ずみが目立つようであれば、早めに買い替える判断も必要です。定期的なチェックを心がけることで、安心して長く使うことができます。
まとめ
巻きすの裏表を正しく使い分けることで、仕上がりの美しさや巻きやすさに違いが生まれます。
太巻きや細巻き、伊達巻、手巻き寿司といった料理では、それぞれに適した使い方が求められ、用途に合わせて表と裏を意識するだけで料理の完成度がグッと上がります。
100円ショップなどで気軽に手に入る巻きすも上手に活用すれば、家庭料理の幅が広がります。
今回紹介した巻きすの使い方をマスターすれば、さらに応用が利く料理にもチャレンジしたくなるはず。
ロールケーキや肉巻き、さらには和風デザートまで、巻きすを活用した新しいレシピの可能性が広がります。道具の正しい使い方を知ることで、料理の楽しさがより深まるでしょう。
